性格占いとかキャラ診断ってありますよね。すぐ頭に浮かんだのが動物占いとか、ABO血液型別性格とか。私や誰々は「こういう性格」といった、つまりそういう「人の様子」を表す話です。連載の第1回(2021年4月号)でも、ナースのタイプについて独断と偏見でまとめたのを思い出しました(未読の方はぜひ)。

 さて、じつはこの「性格」というのが、内科の診療をしているなかで非常に大事だと思うようになりました。ここでは患者さんの性格のことを言っているつもりですが、患者さんの性格を知ることで治療や説明が変わるんだなと(特に症状治療をするとき)。処方の内容まで変わります。薬が効かないとき、医学的な適応や診断を違えていたとかではなく、患者さんの(本来の、元々の)性格を私が取り違えていたということが多いのです。

 皆さんは、自分がどんな性質の人格や心性、思考の機能をもった人間か考えたことありますか? 本当の自分とは? 詳しくはまたいつかどこかで。

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この記事は『エキスパートナース』2021年10月号連載のコラムを再構成したものです。
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