【第1回】治療の場での精神症状へのかかわり方
【第9回】摂食症の基礎と対応のヒント
【第11回】精神疾患に用いる主な薬剤①抗精神病薬
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暴力の原因は“ゆとり”のなさ
暴力は“ゆとりのなさ”から生じてきます。背景として、精神疾患であれば“恐怖感”が多いかと思います。それは病状の不安定さが影響しているため、落ち着かなさがあったり、不眠がずっと続いていたり
口調がきつくなってきたりという、ゆとりのなさを確認しておきましょう。
恐怖以外では、患者さんと医療者との気持ちのすれ違いから暴力が生まれることが多いですね。
こちらの感情を入れず、“なぞって繰り返す”が基本
患者さんが言葉を荒立てて暴力の恐れがあるとき、実際の場面では、すぐに謝ったり、相手の言いぶんをムキになって訂正したりしないこと。それらをするとますます攻撃を強めてしまいます。
こういう事態を防ぐために最低限覚えておきたいポイントは、【第2回】ナースができる精神症状への3つの対応でも示した“なぞって繰り返す”です。こちらの感情が変に入らず、相手に曲解されない優れた方法なので、これだけは覚えておきましょう。
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