知っているようで意外と知らないバイタルサイン数値の“測定手技”や“判断の根拠”。今回はバイタルサイン測定の頻度の決め方につちえ解説します。早期警告スコアリングシステム「NEWS」がヒントになります。

バイタルサインが不安定だと、経験的に観察を増やすことも多い
日本での検温は、医師の指示に基づいて行われています。例えば手術予定や糖尿病の教育入院だと1日1回のバイタルサイン測定でしょうか?あるいは状態が不安定だと医師の指示もありますが、看護師の判断で測定することも多いでしょう。
逆に重症状態や術後患者などでモニターを使用している場合では、実測および記録回数は減少するかもしれません。特に呼吸は、経皮的酸素飽和度(SpO2)がパルスオキシメーター測定されるようになってから実測はとても減少してきていると思います。
しかし実測値が重要なこと、機器に頼ってはいけないことは、本特集の【第5回】、【第6回】でも説明されていますね。 看護師は「体温」「脈拍」「血圧」に異常がみられれば、平常に落ちつくまで測定することを行っています。次の勤務者への報告も兼ねて、勤務交替前には測るようにしていることも多いでしょう。
バイタルサイン測定の頻度の参考として「NEWS」を見てみよう
重篤患者を発見するための早期警告スコアリングシステム「NEWS」
文献的には、一般病棟で重篤な状況にある患者さんを発見するためにルーティーンに生理学的な測定と観察を行う、イギリスの早期警告スコアリングシステム「Early Warning Scoring System(アーリーウォーニングスコアリングシステム、EWSS)」があります。
それが年々洗練され、急性疾患患者の重症度を査定する基準「National Early Warning Score(NEWS、表1)」として、イギリスでは一般化されているようです。このNEWSでは、バイタルサインの測定間隔も点数化することで判断が可能になっています。その内容を紹介します。
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