子どもたちとの絆を築くための方法の一つである“タッチ”。乳幼児の成長をサポートしますが、注意点もあり、特に障がいや疾患をもつ子どもに向けては、適切な方法でタッチを行う必要があります。  

 米国財団法人国際リドルキッズ協会では、正しいタッチを広めようと活動を続けています。同協会代表のティナ・アレン氏が、アメリカの複数の大学や病院関係者と共同で開発したのが「タッチセラピー」。世界20カ国以上の医療施設で導入されています。
 自閉スペクトラム症(ASD)、ADHD、小児がんなど、⼦どもたちの疾患・障がいに合わせた複数のプログラムがあり、子どもの肌に優しく手で触れて、タッチやマッサージを行います。

3月開催の指導者養成講座をレポート

 同協会では、医療機関や教育施設で、タッチセラピーのボランティアを実施。また、タッチセラピーの指導者を増やすことにも力を入れています。
 3月9~10日には、横浜で医療的ケアが必要な赤ちゃん向けベビーマッサージ指導者養成講座が開催されました。

 講座には、看護師や助産師が参加。通訳を通してティア・アレン氏による説明を聞くスタイルです。
 受講者からは「(発育段階の)背骨のマッサージの仕方は?」「体位変換後に子どもが落ち着くまでの時間が知りたい」「医療的ケア児と健常児の母親を一緒に指導してよい?」といった質問が寄せられ、ティア・アレン氏がわかりやすく解説していました。

実演を交えながら解説するティア・アレン氏(写真右)

 ベビーマッサージ用の人形を医療用ベッドに乗せて、マッサージの実演を行う場面も。その際も、「導尿の前にタッチを行うことは有効?」「ヒールカット前後のタッチの方法は?」などの質問が出るなど、受講者の積極的な姿勢がうかがえました。

 同協会では、自閉症、小児がんなどの障がいや疾患をもつ子どもたちに向けたタッチセラピーの講座も開催されているとのことです。

米国財団法人国際リドルキッズ協会 日本事務局
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(画像提供:米国財団法人国際リドルキッズ協会 日本事務局)