退院後の生活を見据え、患者さんの自立のために実践できる“ちょっとリハ”とは?今回は、日にちや場所などを患者さんに尋ねる際の工夫を紹介します。
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日にちや場所などの見当識の確認は、特に脳卒中系病棟や高齢者の多い病棟では日常よく行われます。質問をしたときに患者さんが答えられなかったり、誤った答えをしたりしたら、あなたはどうしていますか?
質問のしかたを変える、道具を使うなど工夫を
“ただ答えを教えるだけ”では学習されません。図1の会話例のように、質問のしかたを変えたり、カレンダーなどの身近な道具を使ったりすることで、答えを引き出すように働きかけましょう。
図1 日にちや場所を例とした見当識の確認

●質問に“受け答え”するということが、患者の認知機能を刺激する
●カレンダーであれば病室にもあることから、毎日見ている患者に時間感覚の刺激となる
●日時がわかるよう工夫することは、せん妄に対するケアとして重要である
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