看護師が知っておきたい、アピアランスケアの知識を解説。がん治療による外見の変化に悩む患者さんには、どのように接したらよいのでしょうか。看護師ができる支援を考えていきます。
外見の変化について、医療者が相談にのれることを知らせる
患者さんのなかには、「外見の変化について」は命と直結しないため、医療者に相談することではないと認識されている方も多くおられます。まずは、医療者が治療に伴う外見の変化についての相談にのれることを伝えることが大切です。
そして、外見の変化への対処については科学的根拠が伴わないことが多いです。エビデンスがない場合には、「基本的には今までどおり対処して、何かトラブルがあったら対処方法を変えましょう」と説明するほうがリスクは少ないです。
患者さんの気持ちに寄り添う支援を
また、医療者は、患者さんの外見が変化した後に出会う最初の重要他者であり、そのときの医療者の適切な反応が、患者さんのその後の治療生活に大きな影響を与えることにもなります。「そのウィッグ似合っていますね。素敵ですよ」など、ポジティブフィードバックをすることで患者さんの自信や闘病意欲につながります。
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