がん治療を行いながら働いている人が増え、アピアランスケアのニーズも高まっています。がん治療により外見が変化した患者さんをサポートするには?看護師が知っておきたい、アピアランスケアの知識を解説しています。
【第1回】アピアランスケアとは?看護師が知っておきたい知識を解説
〈目次〉
●社会生活におけるアピアランスケアの重要性
●アピアランスケアとは?
【第2回】抗がん剤治療による脱毛の時期は?
〈目次〉
Q. 脱毛の時期は?また生え始めるのはいつ?
●抗がん剤と脱毛の関係
●脱毛の進行:始まりは抗がん剤投与開始の1~3週間後
●抗がん剤治療終了後、3~6か月後にまた生え始める
・脱毛に影響する抗がん剤
【第3回】抗がん剤治療による脱毛に備えて準備することは?
〈目次〉
Q. 髪の脱毛対策は?抜け始めるまでに準備するものは?
●脱毛前に髪をカットしておく
●脱毛後はウィッグや帽子などで対応する
●脱毛を経験した患者さんの声
【第4回】ウィッグの選び方―抗がん剤治療による脱毛への対応
〈目次〉
Q. ウィッグはどこでどうやって、どんなものを選べばよい?
●患者さんに合ったウィッグの選び方
●看護師ができる患者さんへの心理的サポート
【第5回】抗がん剤による脱毛に頭皮ケアは効果がある?
〈目次〉
Q. 脱毛が始まったら頭皮のマッサージなどをしたほうがよい?
●抗がん剤治療による脱毛への頭皮マッサージの効果は?
●抗がん剤治療による脱毛に育毛剤は効果がある?
【第6回】外見の変化に悩むがん患者さんへの接し方―アピアランスケア
〈目次〉
●外見の変化について、医療者が相談にのれることを知らせる
●患者さんの気持ちに寄り添う支援を
【第7回】抗がん剤治療による脱毛時の髪の洗い方とシャンプーの選び方
〈目次〉
Q. 脱毛が始まったら洗髪はどのように行うのがよい?シャンプーは通常のものを使用してよい?
●脱毛前と同じ方法で洗髪を
【第8回】抗がん剤治療で髪質はいつ変わる?変色・縮毛のタイミングと注意点
〈目次〉
Q. 髪質の変化(変色、縮毛)はいつ始まる?どんなことに気をつけたらよい?
●再発毛時に髪質が変化する場合がある
【第9回】抗がん剤治療後、ヘアカラーやパーマはいつからOK?
〈目次〉
Q. 美容院や理髪店はどうしたらよいですか?染髪やパーマはいつからできますか?
●ヘアカラーリングは注意点を参考にしながら状況に応じて行う
・ヘアカラー時の注意点
●パーマ液が頭皮に付着しないように専門家に依頼
【第10回】抗がん剤治療時の眉の描き方とつけまつ毛の使い方―アピアランスケア
〈目次〉
Q. 眉の描き方は?つけまつ毛をつける際に気をつけることは?
●眉頭、眉尻、眉山の順に位置を決める
・眉のプロポーション
・眉の描き方
・男性の眉の描き方
●つけまつ毛には低刺激の接着剤を使う
【第11回】抗がん剤治療による皮膚障害や爪囲炎はいつ起こる?
〈目次〉
Q. 皮膚障害や爪囲炎は、いつから起こる?いつ治る?
●抗がん剤の種類によって発現時期は変わる
・手足症候群の症状の変化
・EGFR阻害薬による皮膚障害の出現経過
●慢性的に続き、繰り返し治療が必要な症状もある
【第12回】抗がん剤治療による皮膚乾燥への対応と予防ケア
〈目次〉
Q. 乾燥にはどう対応する?保湿剤は何を選んだらよい?
●乾燥への対処
・保湿剤の種類
●乾燥予防のケア
【第13回】抗がん剤による皮疹がある場合の洗顔方法
〈目次〉
Q. ざ癒様皮疹があるが、洗顔は普通に行ってよい?気をつけることはある?
●ざ癒様皮疹のスキンケアの基本は清潔・保湿・刺激の軽減
・立体的なざ癒が散在するときの洗顔法
【第14回】抗がん剤治療中の紫外線対策:日焼け止めの選び方
〈目次〉
Q. 紫外線予防に使う日焼け止めは、どんなものがよいですか?
・抗がん剤治療中の患者さんに勧められる紫外線防御方法
●ノンケミカル製品を使う
・紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の成分・作用・特徴
●O/W型(親水性)製品を使う
●SPFとPAについて
【第15回】男性患者のアピアランスケアで配慮したいことは?
〈目次〉
●女性の家族がいる場合はアドバイザーをとして協力してもらうという手段も
●本音を引き出し、外見の変化が仕事などにもたらす影響をともに考える
・男性向けのアピアランスケアガイドブック
【第16回】がん治療による手術跡や皮膚色の変化を隠すためのメイク法
〈目次〉
Q. 手術跡や皮膚色の変化はどうやって隠したらよい?
●専用製品を使ったカバーメイク
・メディカルメイクアップの実例:口唇周りの傷(皮弁形成)
・メディカルメイクアップの実例:抗がん剤の影響による色素沈着
●一般的な化粧品を用いた皮膚色の補正
【第17回】抗がん剤治療による爪の変形や変色、爪囲炎への対応
〈目次〉
Q. 爪の変形や変色、爪囲炎は、どう対応したらよい?
●ネイルカラーなどを使った爪の保護・補強
●爪が変色している場合
●爪囲炎の場合
・スパイラルテーピング
【最終回】乳がん切除後の下着の選び方
〈目次〉
Q. (乳がん切除後など)下着はどのようなものを選べばよい?
①術後早期(術後1か月程度)
・前開きソフトブラジャーの一例
②術後の創部が落ち着き、痛みが和らいでから
・シリコンパッドの一例