【第1回】救急ケア①AED
【第14回】がん化学療法・緩和ケア②携帯型ディスポーザブル注入ポンプ
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注射の負担を軽減するために登場
患者にとって“痛い処置”といえば、現在でも「注射」が挙げられると思います。これは医療者にとっても同じで、いくら経験を重ねても、患者の年齢や体型、合併症など、さまざまな状況で難しいケースがあります。
栄養状態や全身状態が悪化し血管や周囲組織が脆弱な場合は特に血管確保が困難です。また使用する薬剤によっては末梢血管では痛み・血管炎を起こしやすい薬剤があり、投与に何時間もかかる場合には患者の生活も制限されてしまいます。
以下に説明するCVポート(完全皮下埋め込み式ポートつきカテーテル、図1)は、入院だけでなく、外来通院や在宅へ治療の幅を広げる手助けとなっています。
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