こども家庭庁が病院実態調査の結果を公表

 4月12日、こども家庭庁は、「入院中のこどもへの家族等の付添いに関する病院実態調査」の報告書および取り組み充実のための事例集を公表しました(事業実施者:野村総合研究所)¹。これは2022年に実施された調査²において示された課題などをふまえ、付き添い入院の環境改善に役立てるため行われた調査です。
 同報告書によると、「小児が入院した際、75%~100%の家族が付き添いを行う」病院は65.6%と、半数を超えています。また、ヒアリング調査で「寝具を借りる際1日ごとに料金が発生する」「食事はコンビニで購入している」等の回答が多く、付き添い入院による家族の金銭的負担も懸念されます³。別添の事例集では付き添い入院等に対する配慮・サポートの充実に取り組む際、参考となる病院の取り組みが紹介されています。

1.野村総合研究所ホームページ:入院中のこどもへの家族等の付添いに関する病院実態調査.
https://www.nri.com/jp/knowledge/report/lst/2024/mcs/social_security/0410_8(2024.5.20アクセス)
2.キープ・ママ・スマイリング:入院中の子どもに付き添う家族の生活実態調査 2022<概要>.
https://momsmile.jp/wp/wp-content/uploads/2023/06/a7b63100c25f4547c15be124e0e70e25.pdf(2024.5.20アクセス)
3.野村総合研究所:令和5年度 子ども・子育て支援推進調査研究事業 入院中のこどもへの家族等の付添いに関する病院実態調査.
https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/knowledge/report/mcs/20240410_8_01.pdf(2024.5.20アクセス)