日常的に行う末梢留置カテーテルの穿刺や管理について、それらを「なぜ行うのか」を解説。確実な実施のため、根拠とコツをもう1 度おさえましょう!
【第1回】高齢、浮腫や肥満がある患者では「皮膚の伸展」などを行ってから穿刺に移行する
【第3回】急変場面での穿刺部位は「肘正中皮静脈」が第一選択
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穿刺部位の選択:患者の可動性を制限しないところを選択する
末梢静脈ルートを確保するのに適した部位は、患者さんの可動性を制限しないところです。具体的には、利き手の対側の前腕が第一選択となります。加えて、刺入部やルートの接続部位が関節可動部にかからない部位を選ぶ必要があります。
ただし、「透析患者で使用中のシャント側」「乳房を切除した側」「麻痺や浮腫のある側」などは禁忌部位です。これらを考慮して穿刺部位を選択しましょう。
穿刺血管の選択:「よく見え」「弾力のある」「蛇行していない」血管を選択する
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