日常的に行う末梢留置カテーテルの穿刺や管理について、それらを「なぜ行うのか」を解説。確実な実施のため、根拠とコツをもう1 度おさえましょう!

【第1回】高齢、浮腫や肥満がある患者では「皮膚の伸展」などを行ってから穿刺に移行する
【第2回】知っておきたい!ルート確保のキホン
【第4回】「どうしても」という場合以外は、上肢でルート確保できる部位をさがす
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急変場面での穿刺部位は「肘正中皮静脈」が第一選択

なぜこうする?

●急変場面では短時間でルートを確保しなければならないため
●「肘正中皮静脈」は直線に走行しており確実に穿刺しやすいことから、急変時の第一選択となる

急変場面での選択基準は、「確実性」が最も重要

 急変場面では、生命維持のために“じっくり”末梢静脈ルートを確保する時間的猶予はありません。まず行わなければならないことは、確実に挿入ができる血管を早急に選択することです。

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