日常的に行う末梢留置カテーテルの穿刺や管理について、それらを「なぜ行うのか」を解説していく連載。第6回は、刺入部と別にルートを固定し、追加補強を行う方法を紹介します。
ルートは刺入部と別に固定し、追加補強を行う
●ルートが体動で牽引された際、針まで一緒に抜けることを防ぐため
末梢静脈カテーテルの固定方法は?
多くの施設において、留置針の刺入部の観察が行いやすいようにフィルムドレッシングで針の固定を行っていると考えます。密着性も高いのですが、このとき末梢静脈ルート部分の固定まで一緒に行っていないでしょうか。
ルートと刺入部を一緒に固定すると、力がかかったときに刺入部も同時に剥がされてしまいます。それでは刺入部の固定が強固に行えないため、ルートは絆創膏などで追加の補強を行うことが必要となってきます(図1)。
図1 適切な刺入部とルートの固定

剥がれにくくする固定時の工夫
カテーテルの丸みに合わせ、留置針や接続部に過度な力がかからないようにループをつくり固定します。このとき、カテーテルの全周を包み込み皮膚側で絆創膏どうしを2~3mm接着させ「茎」をつくってあそびを設ける、全周包み込み法も剥がれにくい方法の1つです(図2)。
図2 全周包み込み法

不織布性ドレッシング材や、場合によってはより固着性の高い弾性絆創膏を用いることも有用ですが(図3)、皮膚の脆弱な高齢者などでは容易に表皮剥離を起こしたりすることもあるため、慎重に使用を検討する必要があります。
図3 固着性の強い弾性絆創膏を用いた固定の一例

不穏患者には「ルートを見えなくする方法」も有用
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