看護記録教育とは
Point①看護記録の「意味」「目的」を意識づけることが大切
看護記録の教育は「よりよい看護とより安全な看護のための教育」だといえます。
これまで述べてきたように、看護記録は、あらゆる場で看護実践を行うすべての看護職の「看護実践の一連の過程を記録したもの」です。このことを理解し、正しい記録の方法を学習することが、看護の質の向上や医療安全につながります。
Point②「考える力」「書く力」は経験の積み重ねによって磨かれる
正しく記録することで、日ごろから、自分が素晴らしい看護を実践していることを証明できます。同時に、患者と自分を守ることにもつながりますから、ぜひ前向きに取り組みたいところです。
しかし “記録が苦手”という看護師は多いです。看護記録を書く際には、「何を書いたらよいのか」を考える力や、「情報が伝わるように」書く力(的確な表現力)が求められるため、指導・訓練が必要といわれています。だからこそ、継続的な教育が大切となるわけです。
また、看護記録を書く際には、「何を書いたらよいのか」を考える力や、「情報が伝わるように」書く力(的確な表現力)が求められるため、指導・訓練が必要といわれています。
Point③看護記録の継続教育には「ラダー別教育」が有効
看護記録について学ばなければならないのは、新人看護師だけではありません。
中堅看護師の記録が意外と「正しく書けていない」場合もあります。また、ベテラン看護師には「正しい看護記録を書く」だけでなく、看護記録と密接な関係をもつ「クリティカルパスの改訂」などといった新たな役割を担ってもらう必要があります。
そのため当院では、看護記録に関するラダー別教育を行っています(図1)。
(高瀬園子、瀧沢美奈、天野典子、村木泰子)
看護記録を整える
NTT東日本関東病院看護部記録委員会 著
相馬泰子 監修
村岡修子 編集
B5・144ページ、定価:2,860円(税込)
照林社
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