「ナースのための美容講座」はじめてのメンズメイク。メイクやスキンケアのポイントを知れば、もっと自分を好きになって仕事も頑張れそう!男性ナースに向けて、手軽にできるテクニックをヘアメイク・菊池美香さんに教えてもらいます。

メンズメイクの基本をレクチャー

 最近広がりを見せているメンズメイク。「肌荒れが気になる」「クマを隠したい」「目を大きく見せたい」「鼻を高く見せたい」など……。メイクに関心をもっている男性看護師もいるのではないでしょうか。
 興味はあるけれどやり方がわからないという人は注目!メンズメイクの基礎を、ヘアメイク・菊池美香さんに教えてもらいました。

読者モデルKさん
衣装協力:ナガイレーベン株式会社
着用衣装:MPA-3902/MPメンズスクラブ ブラウン

After

Before

【Point1】ベースメイクで赤みや毛穴をカバー

 化粧水、乳液、美容液、日焼け止めでスキンケアをした後、BBクリーム(クリームタイプのファンデーションでも可)を塗ります。
 BBクリームを置くポイントの優先順位は下記のとおり。赤みが気になる部分から優先的に塗っていきます。
①頬
②おでこ
③小鼻の脇
㊹口角の下

 BBクリームの後は、ルースパウダー(押し固められていない粉状のおしろい)をブラシで塗ります。光を反射させて、透明感のあるきれいな肌に仕上げてくれますよ。また、光の反射によって顔のメリハリが出るため、シェーディング効果も。

BBクリーム、ルースパウダーにより明るいきれいな肌に

【Point2】眉頭はしっかり描くとスッと通った鼻筋に

 まばら眉の整え方で紹介したように、ブラシで眉毛を押し上げたとき、上に飛び出す毛をカットすると、眉をきれいに整えられます。

 アイブロウペンシルで、眉毛の下のラインを眉頭から眉尻まで一直線に引きます。その後、毛が少ない部分に眉毛を足すように描いていきましょう。

 次に、眉マスカラを塗り、仕上げにパウダータイプのアイブロウで眉頭と眉尻を描きます。地肌を埋めるのではなく、毛に絡ませるイメージで。男性は眉頭をしっかりめに描くと、鼻筋が通り、肌の色が整って見えます。

【Point3】リキッドアイライナーで点を描き、まつ毛の隙間を埋める

 目は、アーモンド形に近づけるようにメイクをすると、バランスよく仕上がります。目の下にパウダーファンデーションを薄く塗ったら、目の上、目頭の下、目尻にアイシャドウをのせます。色みは肌なじみのよいものを選びましょう。

 続いて、まつ毛の隙間をリキッドアイライナーで埋めていきます。色は黒か焦げ茶をセレクト。初心者は線を引くのではなく、ランダムに点を入れていくのがおすすめです。まつ毛が増えたように見え、目力がアップ。目の赤みもとれ、元気な印象になります。

【Point4】シェーディングで肌にコントラストをつくる

 シェーディングは赤みのないアッシュ系の色を選んで。ブラシを使い、頬骨から下の縦ライン、頬の内側、外側に入れていきます。その後、髪の生え際にも。輪郭を強調するというよりは、ベースメイクによって明るくなった肌の色を中和させ、コントラストをつくるイメージです。

【Point5】リップはシアータイプを選ぶと自然な印象に

 最後はリップで血色感をプラス。リップはマットタイプだと“やりすぎ感”が出てしまうため、透け感のあるシアータイプリップをチョイス。真ん中にメインで塗り、アウトラインにのばしていきます。

●青みが入ったピンク系のリップ

●肌なじみのよいベージュ系のリップ

まとめ

●赤みの気になるところからBBクリームを塗ったら、ルースパウダーで顔にメリハリをつける
●眉頭はしっかりめに描く
●リキッドアイライナーで点を描いてまつ毛の隙間を埋め、目力をアップさせる
●頬の周辺と髪の生え際にシェーディングを入れる
●シアータイプリップを使って血色を出す

読者モデル・Kさんの感想

 美容には関心があり、ふだんから化粧水でスキンケアをしたり、色つきリップを使ったりしています。美容の相談相手は妻。いろいろ教わって勉強しています。
 本格的にメイクをしたのは今回がはじめて。自分の顔が変わっていくのがわかっておもしろかったです。教えてもらった方法やアイテムを、妻と試してみたいと思います。

コラム:はじめての前に生まれる興味

 菊池美香さんが仕事を通して感じたこと、メイクをする上で大切にしていることなどを、今回のテーマに合わせて紹介します。ヘアメイクの世界をのぞいてみて。

 私が行っているパーソナルメイクレッスンには、女性だけでなく男性のクライアントも多くいらっしゃいます。決まったコースはなく、クライアントの希望に合わせたオーダーメイドのレッスンをしていますが、そこでよく聞くセリフは「メイクのことがよく分からなくて」。男女関わらず9.9割の言葉です。

 メイクに正解はない。と、以前のコラムにも書かせていただきましたが、実はあります。正確には、メイクの正解は人の数だけある。と感じます。

 育ってきた環境や趣味嗜好、生活スタイル、パーソナリティに合うメイク方法やコスメの組み合わせがあり、それを見つけるお手伝いをするためにプロのヘアメイクがいる。そして一度見つかった正解は、年齢や環境変化で次第にフィットしなくなり、また次の正解を探す必要が生まれます。

 自身にとっての正解を見つけることは、今の自分を知るということ。その第一歩に「メイクのことがよくわからなくて」という気づきがあります。さらにその前、興味をもつことが0から1を生む瞬間。きっかけは周りからの印象、職場での身だしなみなど他者からの目線だとしても、結果的には他者へ幸せを与える効果があります。

 メイクは自分自身を知る重要なツールに変化し、メイクを学び外見が変化すると、心もついてくる。お守りのように、メイクをするとほんのり元気が出ることもあります。元気が笑顔をつくり、周りの人にも幸せが広がっていきます。そうやって想像して、ワクワクするためにメイクがある。だからこそ、シンプルにわかりやすく、毎日でも無理なく続けられるメイク方法を日々探しています。
 メイクに興味をもつことは、ワクワクという名の幸せのお裾分けだと感じます。

※この記事はエキスパートナース2025年定期購読特典の記事を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。