川嶋みどり 看護の羅針盤 第176回

　20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 （ライフサポート社、2020年）。　

　この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。

　私たちはいつでも予測していろいろなケアをするわけですが、その予測どおりにうまくいったとき、患者さんから喜ばれたとき、「ああ、よかった！」と思います。

　それからまた予測どおりいかなかったときには、「どうしてこうなっちゃったんだろう」と悔やんだりします。
　
　そのような非常に変化に富んだ仕事のなかで一喜一憂し、一人ひとりの患者さんのお世話をしながら自分自身が成長してきた、という気がするのです。

（出典：『新訂 キラリ看護』16ページ、医学書院）

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