執筆:國松淳和(医療法人社団永生会 南多摩病院 総合内科・膠原病内科部長)

戦術一覧(目次)

第1章 呼吸・循環の症状から考える

①呼吸困難

壱 呼吸困難があり少し余裕があるときに、まず考える3つの原因
弐 仕分けする
参 循環(心臓)を考える

②胸痛

壱 バイタルサインに異常がある
弐 明瞭に痛いとき
参 「胸痛」という言葉以外で表現される強い不快が10分以内でおさまる

③口から血が出た

壱 嘔吐に関連していたか→吐血疑い
弐 咳に関連していたか→喀血疑い
参 残るは耳鼻科領域→緊急性は少ない

④長引く咳

壱 検査(肺画像検査や血液検査)がされてあるか確認する
弐 咳を悪化させている要因をリストアップ
参 治すところまでが症候学

第2章 頭・神経の症状から考える

①頭痛

零 論外な頭痛
壱 救急外来での頭痛
弐 入院患者が訴えた頭痛
参 一般外来での主訴「頭痛」

②意識障害

基本「せん妄」「意識混濁」を両方同時にみる
壱 どっちが優勢か!?
弐 動揺性はどうか!?(強さより、不安定性)
参「急なせん妄」は理由を考える
他 “1未満のJCS”をみる

③めまいもどき

壱 足もとがフラフラするのかと尋ねる
弐 足もとではないなら、循環と炎症の評価へ
参 薬剤性を忘れない

④めまい

壱 回転性かどうか
弐 良性発作性頭位めまい症(BPPV)かどうか
参 脳梗塞を最後まで否定しない

⑤けいれん

壱 「けいれん!?」という異変をキャッチしたら、観察&ありのままを記載
弐 てんかんかどうかを見抜く
参 てんかんではないけいれんは、原因を探す!

⑥麻痺

壱 片方の上肢と下肢がともに麻痺
弐 上肢・下肢以外の領域の異変を確認
参 病歴や治療状況を確認

第3章 腹部・消化器の症状から考える

①嘔吐

基本 嘔吐を見たら「中枢か」「そうでないか」に分ける
壱 腸と思わずに脳!
弐 急な「閉塞」を連想する
参 「代謝」の悪化を連想する
他 (外来では)妊娠がらみを忘れない

②下痢

壱 「急性腸炎」かどうかを見抜く!
弐 下痢以外の症状を確認!
参 薬剤歴を確認!

③腹痛

壱 触れ込みや初見の見た目で判断
弐 ざっくり4分割
参 怒涛の反復

第4章 全身症状から考える

①浮腫

壱 長い長い大渋滞の浮腫:心臓が悪い
弐 幹線道路にもたどり着けない広域渋滞:腎臓・肝臓・低栄養
参 どこかが詰まった局地的な渋滞
他 その他の原因

②発熱

壱 発熱以外の情報で考える
弐 ショックだなと思ったら
参 風邪を風邪とするアセスメント

③全身倦怠感

壱 発症からの経過の長さは?
弐 血液検査で炎症はどうなってる?
参 患者さんに味方はいる?

④急に関節が痛い

壱 「ここが痛い」と指した部位を観察する!
弐 同時にバイタルサインのチェック
参 触れる、押さえる、尋ねる

⑤不眠

壱 夜間に悪化する病態を想起する!
弐 低酸素になっていないか
参 身体の不快がないか

⑥不安

壱 生命の危機かもしれない不安
弐 不安を伴いやすい身体疾患
参 不安がメインなもの

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