川嶋みどり 看護の羅針盤 第208回

　20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 （ライフサポート社、2020年）。　

　この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。

　口腔が呼吸や消化と密接なかかわりがあることは誰でも知っていよう。特に睡眠中は唾液の分泌が低下し、自浄作用も行われない。健康であるなしにかかわらず、起床後、口腔を清潔にすることの健康的意味は言うまでもない。

　特に、発熱や意識障害がある患者、また気管チューブやカニューレを挿入していたり、義歯を装着している患者は、普通以上に頻回に口腔ケアをはかるべきである。口腔の清潔により二次感染を防止し、食欲を引き出し、気分を爽快にする。

（出典：『CHECK it UP① 日常ケアを見直そう　あなたの職場の看護チェック』9ページ、医学書院）

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