20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。
この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。
人には
それぞれの生き方があり
“自分らしい生き方”で
生きていくことが大切です
戦後の起伏に富んだ時代を、医療従事者の1人として、看護師としてどう生きてきたかを語ることによって、私より若く、今を真剣に生き悩む人々を少しでも勇気づけることができたらしあわせです。 過ぎてみれば、 片意地を張って、ただがんばり通した20余年であったかもしれません。
人にはそれぞれの生き方があり、“自分らしい生き方”で生きていくことが大切です。私の歩んだ道は、私なりの生き方でもあったのです。その時々を誠実に真剣に、そして困難に直面したとき、それをプラスに転化させる努力を忘れないで欲しいと思います。
(出典:『女の自立 がんばり三人女の戦後史』64ページ、勁草書房)
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