20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。
この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。
戦争は人々の生きる権利を
無視して殺人を合法化します
人を殺すことが
当たり前になって
愛する人との別離、喪失
そして希望も夢も強制的に
奪い去ります
戦争は人々の生きる権利を無視して殺人を合法化します。人を殺すことが当たり前になって、愛する人との別離、喪失、そして希望も夢も強制的に奪い去ります。あの大戦で、日本だけでも230万人の戦死者と80万人の民間犠牲者、そして戦争未亡人は50万人以上。
しかし、他国の犠牲者数はこの比ではなく、それが日本軍の侵略によるものであるとしたら、そこで何が起きたのか、歴史の事実から目を背けてはいけないと思います。
(出典:『戦争と看護婦』29~30ページ、国書刊行会)
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