75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)の正しい実施手順とは?検査前の炭水化物摂取、検査当日の絶食のタイミングなどの注意点を解説します。
75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)とは?
経口ブドウ糖負荷試験(oral glucose tolerance test、OGTT)は、75gという一定量のブドウ糖を溶かした水溶液を飲用させることで、血糖値の推移をみる、糖尿病型の診断や耐糖能を評価するために重要な検査です。これは糖尿病の診断がついていない患者に行う検査で、すでに糖尿病の診断がついている場合は、糖代謝が悪化する危険があるため実施は避けるべきです。
OGTTの手順は煩雑であることから、適切に実施するためには検査実施者だけでなく、患者にも検査の実施手順(図1)や注意事項(表1)を正しく理解してもらうことが重要です。
図1 75g経口ブドウ糖負荷試験の実施手順

表1 75g経口ブドウ糖負荷試験実施中の注意点
●ふだん飲んでいる内服薬は医師に相談したうえで服用する
●検査終了まで水以外の摂取は禁止する
●なるべく安静とする…過度な運動は血糖値を低下させるため
●検査中は禁煙とする…喫煙により血糖値が上昇する可能性があるため
炭水化物摂取のポイント
検査実施前の3日間に、炭水化物を1日あたり150g以上摂取してもらいます。ご飯1杯分(150g)で炭水化物はおよそ50gということから、1日当たりご飯3杯分以上(6枚切りの食パンでは5枚分以上)摂取していればよく、“通常の食事”をしていれば摂取される分量です。
炭水化物の摂取が少ない状態では、糖尿病がなくても耐糖能が低下すると言われています。そのため、炭水化物を適量摂取することは、正確な検査結果を得るための必要な条件です。
絶食のタイミングは?
OGTTは糖尿病かどうかを判定するために、何も食べていない(空腹)状態で糖分を摂取したときの血糖値の変動をみる検査です。空腹状態からの血糖値をみるために、検査前にご飯や甘い飲みものなどを摂取してしまうと血糖値の上がり方を正確に把握することができません。そのため検査前10~14時間は絶食を行う必要があり、検査日の午後に検査を行う場合は朝食を食べないように指導します。
口さみしいときには、少量の水を摂取してもらうことは可能です。また、ガム類は禁止といわれています。
万一朝食を食べてしまった場合、そこから10時間絶食すると夕方になりますので、特に外来の場合は実施が難しいと思います。その場合は中止にして、後日に検査するのが望ましいでしょう。
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