創スワブ検査で正確な検査結果を得るための検体採取方法を解説。ガーゼに付着した分泌物の採取を避けるべき理由や、採取時の注意点、また検体を保存する冷暗所についても紹介します。

Q. 創スワブ検査はガーゼについた分泌物を取ってもよい?

A.
原因菌と皮膚常在菌の区別ができなくなり、診断価値が下がるため、避ける必要があります。

スワブ採取法の手順と注意点

 手術、熱傷、外傷のあとに生じる創感染や褥瘡感染などの感染症治療のために細菌培養検査を用いた病原体診断が行われます。検体の採取法には表1などがあり、スワブ採取法が最も多く使われている方法です。

表1 主な検体採取の方法

スワブ採取法
創表面の付着微生物を拭き取って捕捉する
創部清拭
創面に圧力をかけて組織から圧出した液体を採取する
針穿刺吸引
注射針を用いて直接病変部の組織を吸引して採取する
創部生検
創部の一部を切り取って採取する(侵襲的な方法であり、すべての検査で用いられるものではない)

 スワブによる創部の検体採取は、創周囲を滅菌生理食塩水で十分洗浄したあとに行う方法が推奨されています(図11。それは、常在菌の混入を防ぎ、さらに感染組織に最も近い部位から検体を採取するためであり、これにより診断価値の高い検体を採取できます。

図1 スワブによる創部の検体採取法

スワブによる創部の検体採取法

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