20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。
この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。
加害の立場からの
歴史の認識と
誠実なお詫びの気持ちは
忘れてはならないと思います
その時、自分はそこにいなかったのだから知らない、関係ないで済ませてはいけないのです。
日本の場合も、戦争で多くの被害を被ったことも事実です。生き残ったとしても、いまだにその傷跡が残ったまま苦しむ人々も多くいます。でも、加害の立場からの歴史の認識と誠実なお詫びの気持ちは忘れてはならないと思います。
(出典『戦争と看護婦』32ページ、国書刊行会)
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