川嶋みどり 看護の羅針盤 第273回

　20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 （ライフサポート社、2020年）。　

　この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。

　どんな高邁（こうまい）な理想を掲げても、「絵に描いた餅」である限り、現実のものとはなり得ない。看護は実践であり、実践せずして看護たり得ないことを再確認しようではないか。

　看護師の心遣いだけで改善できること、チーム間の話し合いをすれば実現可能なこと、設備や体制の改善を提言し、ある程度の予算を必要とする問題など、そのレベルも内容も多様であるだけに、しなければならないことは多くある。

（出典：『CHECK it UP② 日常ケアを見直そう　あなたの職場の看護チェック』「まえがき」6ページ、医学書院）

そのほか「川嶋みどり 看護の羅針盤」の記事はこちら