看護師自身の身を守るために気をつけたい抗がん薬の曝露予防対策。今回は、抗がん薬が付着した廃棄物の処理方法について解説します。

抗がん薬廃棄物と他の感染性廃棄物の処理方法の区別は?

 曝露予防対策が進んでいる米国では、抗がん薬が付着したバイアルや注射器、点滴ボトルなどは他の医療廃棄物と明確に区別され、ジッパーつきプラスチックバッグに入れてから、法令で定められた専用容器に廃棄することになっています。

 一方、現在の日本の規定では、これらの廃棄物も、他のバイアルや注射器と同様に感染性廃棄物として処理されることになっているため、曝露防止に向けた注意が必要です。

気化を防ぐための注意点

 抗がん薬が付着した注射器や点滴ルートは長時間放置されると、乾燥や気化により有害な成分が空気中に放出され、医療従事者や処理作業員の曝露につながります。
 
 このため、抗がん薬の封じ込めに役立つ蓋つきの感染性廃棄物容器を用意して抗がん薬廃棄物専用としたり、シリンジやバイアル、点滴ボトルや点滴ルートなど含有量が多いものはジッパーつきプラスチックバッグに入れてからこの容器に入れるなど、各施設で処理方法を取り決め、手順書などの形で文章化しておくことが大切です。

抗がん薬廃棄物は焼却・溶融処分が不可欠

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