細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』が11月21日(金)に公開。主人公・スカーレットの声を芦田愛菜さん、現代からやってきた看護師・聖(ひじり)の声を岡田将生さんが担当します。

復讐を誓い「死者の国」を旅する王女・スカーレットの物語
『果てしなきスカーレット』は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『竜とそばかすの姫』などを手がけてきた細田守監督による長編アニメーション映画。主人公のスカーレットは、父の敵(かたき)への復讐を心に誓う中世の王女です。
スカーレットが復讐に失敗して目覚めると、そこは狂気にあふれた「死者の国」。この地で再び復讐を果たそうと旅を続ける彼女は、現代日本からやってきた看護師の青年・聖と出会います。
戦うことしか知らなかったスカーレットが、聖とともに旅する先で行き着いた“決断”とは――。「生きるとは何か?」を問いかけてくる、心揺さぶる作品です。
心やさしい看護師・聖の声を岡田将生さんが担当
聖の声を務めた岡田将生さんは、長編アニメ初挑戦。ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日)に続き、看護師役を演じました。「復讐に燃えるスカーレットの鞘のような存在となれるよう、彼女の支え方や寄り添い方、聖の優しさや誠実さを伝えられるようにキャラクター像をつくっていった」と語ります。
医療バッグ1つだけを手に突然迷い込んだ「死者の国」でも、傷ついた人を救おうとする聖。襲ってきた敵にさえも、分け隔てなく手を差し伸べます。

聖の仕事ぶりがよくわかるのが、旅の途中で訪れた遊牧民の集落でのひととき。看護師だと名乗り、健康に不安なことがあったら言ってほしいと呼びかけるも、人々は警戒心をあらわにします。それでも穏やかに語りかけ、薬を塗り、清拭や手浴を行ううちに、皆が彼の人柄と看護師としての実力に信頼を寄せるようになりました。
スカーレットもまた、かたくなだった心を次第に開いていきます。腕に傷を負った際、ターニケット(止血帯)を使って止血してくれる聖に、看護師になった理由を尋ねるスカーレット。その返答を聞いて見せた笑顔からも、2人の関係が変わってきたことが伝わってきます。聖がなんと答えたかは、ぜひ劇場でお確かめください。

旅をしながら向き合う「生きる意味」
復讐を果たすことだけを支えに生きてきたスカーレットが、自分の可能性を見つめなおす描写も印象的。出会った当初、争いが絶えない現実を受け入れるようスカーレットに諭された聖は、職場でも「人が死ぬのに慣れないと仕事にならない」と言われたことを思い出し、人生の意味を考えます。
そんな彼に取り合わなかったスカーレットでしたが、旅を続けるうちに「生きる意味」と向き合うことに。旅路の先に、彼女は生きる道を見出せるのか――。

2Dでも3Dでもない、まったく新しいアニメーション表現に挑戦したという本作。スカーレットが敵と剣を交える迫力あるアクションシーンや、砂漠に火山、雷といった「死者の国」の風景など、壮大かつ鮮明に表現された映像世界に注目を。

『果てしなきスカーレット』
2025年11月21日(金)公開
監督・原作・脚本:細田守
出演(声):
芦田愛菜
岡田将生
山路和弘 柄本時生 青木崇高 染谷将太 白山乃愛 / 白石加代子
吉田鋼太郎 / 斉藤由貴 / 松重豊
市村正親
役所広司
配給:東宝、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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公式サイト:https://scarlet-movie.jp/
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