2025年9月26日に厚生労働省は、日本が「風疹の排除状態にある」と、WHO(世界保健機関)西太平洋地域事務局から認定を受けたことを公表しました。

日本に定着したウイルスによる感染が3年間確認されないことを受け

 風疹の排除の認定には、「適切なサーベイランス制度の下、土着株による風しんの感染が三年間確認されないこと、又は遺伝子型の解析によりそのことが示唆されること」1という基準があります。

 国内では、2018・19年に連続して累積で年間2,000件以上の感染者が報告されていました2。同省では、風疹排除の達成を目標とし、2019年度から追加的対策の実施などによって取り組みを進めてきたほか、専門家による会議を設置し、『麻しん・風しん排除に関する年次報告書』を作成してWHO西太平洋地域麻しん風しん排除認定委員会に提出してきました。

 今回の認定を受け、同省は「今後とも、風しんの排除状態を維持するため、当該指針に基づき、風しん対策の推進に努めてまいります」としています1

1.厚生労働省:世界保健機関西太平洋地域事務局により日本の風しんの排除が認定されました.
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63996.html(2025.10.20アクセス)
2.国立健康危機管理研究機構ホームページ:感染症情報提供サイト感染症発生動向調査(IDWR)「風疹」速報グラフ 2025年第37週(’25/09/17現在).
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/graph/diseases/rubella/010/rube25-37.pdf
(2025.10.20アクセス)