最近の看護師国家試験はどんな問題が出ている?ひさびさに過去問題を解いて、最新の統計から社会のトレンドを学びましょう!
統計で知る、現代社会のリアル
労働力人口の傾向は?
労働力調査における平成22年(2010年)と令和3年(2021年)の男性と女性の労働力人口の比較で正しいのはどれか。
1.男性、女性とも減少している。
2.男性、女性とも増加している。
3.男性は減少し、女性は増加している。
4.男性は増加し、女性は減少している。
(第113回午前問題28)
答え:3
男性は減少し、 女性は増加傾向にある
労働力人口とは、15歳以上の人口のうち、就業者と完全失業者を合わせたものを指す。労働力人口全体は増加傾向にあるものの、男女別にみると男性は減少し、女性は増加している。
将来推計人口は?
令和2年(2020年)推計による日本の将来推計人口で令和52年(2070年)の将来推計人口に最も近いのはどれか。
1.6,700万人
2.8,700万人
3.1億700万人
4.1億2,700万人
(第111回午後問題改変)
答え:2
総人口は減少期に入っている
日本の総人口は減少期に入っており、令和38(2056)年には1億人を割って9,965万人、令和52(2070)年には8,700万人になると推計されている。
平均世帯人数は?
令和元年(2019年)の国民生活基礎調査における平均世帯人数はどれか。
1.1.39人
2.2.39人
3.3.39人
4.4.39人
(第113回午前問題1)
答え:2
平均世帯人数は約2.4人
平均世帯人員は、核家族化や高齢者の単独世帯の増加などによって低下傾向が続いている。世帯構造をみると、単独世帯が全体の約3割で最も多くなっている。
家族に関する現状
令和2年度(2020年度)の家族に関する調査で正しいのはどれか。
1.人口動態調査では合計特殊出生率が1.54である。
2.労働力調査では共働き世帯が専業主婦世帯より少ない。
3.人口動態調査では結婚後5年未満の離婚が約半数である。
4.雇用均等基本調査では男性の育児休業取得率が12.65%である。
(第112回午後問題31)
答え:4
男性の育児休業取得率は約13%
令和2年度の雇用均等基本調査によれば、男性の育児休業取得率は12.65%である。
合計特殊出生率とは、15~49歳の女性の年齢別出生率を合計したもので、令和2年は1.34だった。日本の合計特殊出生率は、昭和22~24年の第一次ベビーブームのときに4を超えていたが、昭和20年代後半から急速に減少している。近年の合計特殊出生率の低下傾向は、主に20歳代の出生率の低下によるものとされている。
労働力調査によると、共働き世帯数は専業主婦世帯数を上回っている。
結婚後5年未満の離婚は全体の約3割である。
生涯未婚率は?
人口統計資料集2020年版における生涯未婚率(50歳時の未婚割合)で、平成22年(2010)年から令和2年(2020年)の推移で適切なのはどれか。
1.変化はない。
2.下降し続けている。
3.上昇し続けている。
4.上昇と下降を繰り返している。
(第113回午後問題9)
答え:3
生涯未婚率は上昇し続けている
国立社会保障・人口問題研究所のデータによれば、2020年の50歳時の未婚割合は、男性28.25%、女性17.81%で、上昇傾向にある。
女性の初婚年齢は?
令和4年(2022年)の人口動態統計における妻の平均初婚年齢はどれか。
1.19.7歳
2.24.7歳
3.29.7歳
4.34.7歳
(第112回午前問題1)
答え:3
妻の平均初婚年齢は約30歳
平均初婚年齢は夫が31.1歳、妻が29.7歳である。初婚では、夫・妻ともに25~29歳の割合が多く、その次が30~34歳である。再婚では夫・妻ともに50歳以上、35~39歳の順となっている。
昭和25(1950)年の平均初婚年齢は男性25.9歳、女性23.0歳となっており、年々初婚年齢は上昇している。
自覚症状で多いのは?
令和4年(2022年)の国民生活基礎調査における女性の有訴者の自覚症状で最も多いのはどれか。
1.頭痛
2.肩こり
3.腰痛
4.目のかすみ
(第112回午前問題2改変)
答え:3
自覚症状で最も多いのは「腰痛」
女性の有訴者(自覚症状のある者)の自覚症状で最も多いのは腰痛で、肩こり、手足の関節が痛むと続く。男性は腰痛、肩こり、頻尿となっている。
喫煙習慣者の数は?
令和元年(2019年)の国民健康・栄養調査で20歳以上の男性における喫煙習慣者の割合に最も近いのはどれか。
1.7 %
2.17 %
3.27 %
4.37 %
(第113回午前問題6)
答え:3
男性の喫煙習慣者の割合は約27%
20歳以上の女性における喫煙習慣者の割合は約8%となっている。男性は低下傾向だが諸外国に比べて高率、女性は諸外国に比べて低率ではあるものの横ばい傾向である。
訪問看護利用者の特徴は?
令和元年(2019年)の介護サービス施設・事業所調査において、介護保険制度による訪問看護の利用者の特徴で正しいのはどれか。
1.要介護5の利用者が最も多い。
2.傷病別では悪性新生物が最も多い。
3.医療保険制度による利用者よりも多い。
4.要支援1、2の利用者は全体の利用者の4割を占める。
(第113回午前問題68)
答え:3
介護保険による利用者数は、 医療保険による利用者数の約2倍
訪問看護ステーションの利用者の要介護度別割合では、要介護1および要介護2の利用者が多い。傷病分類別では、循環器系の疾患が最も多く、悪性新生物(がん)はそれに次ぐ。要支援1・2の利用者は全体の約2割弱である。
介護者の特徴は?
令和4年(2022年)の国民生活基礎調査において、要介護者等のいる世帯に同居している主な介護者の特徴で正しいのはどれか。
1.性別は男性が多い。
2.続柄は子が最も多い。
3.年齢は60〜69歳が最も多い。
4.ストレスの原因は「自由にできる時間がない」が最も多い。
(第113回午後問題65改変)
答え:3
介護者の年齢は60~69歳が最も多い
主な介護者の年齢階級別では、60~69歳が最も多い。性別は女性が約7割と多く、介護者の続柄としては配偶者が最も多く、次いで子の順となっている。介護者の約7割が「悩みやストレスあり」と回答し、ストレスの原因としては、「家族の病気や介護」が最も多く、次いで「自分の病気や介護」「収入・家計・借金等」と続く。
高齢者虐待の実態は?
令和元年度(2019年度)「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査」の結果において、養護者による高齢者虐待に関する説明で正しいのはどれか。
1.夫による虐待が最も多い。
2.被虐待者の9割が女性である。
3.心理的虐待が全体の6割を占めている。
4.被虐待者の認知症高齢者の日常生活自立度判定基準はランクⅡが最も多い。
(第111回午後問題54)
答え:4
一部介助が必要なランクⅡが最多
被虐待者の認知症高齢者の日常生活自立度判定基準では、ランクⅡが最も多い(日常生活に支障をきたすような症状・行動や意志疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる)。養護者による高齢者虐待の加害者の続柄で最も多いのは息子であり、次いで夫となっている。被虐待者で多いのは女性だが、75.6%と9割まではいっていない。虐待の種類で最も多いのは身体的虐待であり、次いで心理的虐待となっている。
平均余命は?
令和元年(2019年)の0歳男児の平均余命はどれか。
1.78.4年
2.81.4年
3.84.4年
4.87.4年
(第112回午後問題1)
答え:2
0歳男児の平均余命(寿命)は約81年
0歳児の女児の平均余命は約87年で、女性のほうが長い。都道府県別にみると(令和2年)、男性で最も長いのが滋賀県、女性で最も長いのが岡山県、最も短いのは男女ともに青森県となっている。
日本の平均余命は年々延び続ける傾向にある。日本は世界でも長寿国である。
健康寿命
健康寿命の説明で適切なのはどれか。
1.生活習慣病の予防は健康寿命を伸ばす。
2.令和元年(2019年)の健康寿命は女性より男性の方が長い。
3.令和元年(2019年)の健康寿命は平成28年(2016年)よりも短い。
4.平均寿命と健康寿命の差は健康上の問題なく日常生活が過ごせる期間である。
(第113回午前問題32)
答え:1
生活習慣病は健康長寿の最大の阻害要因
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいう。生活習慣病の予防は、健康寿命の延伸に寄与する。令和元年の健康寿命は、男性が約73歳、女性が約75歳であり、女性のほうが長い。健康寿命は男女ともに年々延伸している。平均寿命と健康寿命の差は、健康上の問題で日常生活に制限のある期間、つまり「不健康な期間」を指す。
世界3大感染症は?
平成27年(2015年)時点での世界の三大感染症に入るのはどれか。
1.ポリオ〈急性灰白髄炎〉
2.マラリア
3.天然痘
4.麻疹
(第111回午後問題76)
答え:2
結核、 マラリア、 HIV/エイズが世界3大感染症
ポリオはワクチンの普及により世界的に根絶が進んでいる。天然痘は1980年にWHO(世界保健機関)が根絶を宣言している。麻疹は確かに感染力が強いが、ワクチン接種が進んでいる。
※この記事は『エキスパートナース』2025年定期購読特典の記事を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。

