看護師だからこそ、「ハイリスク薬」について知っておく必要があります。その理由は、看護師が最終確認者であり、最終実施者になることが多いからです。職場・環境の変化時、それまでの方法がミスにつながることもあります。ERや外来からの緊急入院など、慌ただしい現場での支持伝達漏れについて取り上げます。

ERや外来からの緊急入院の場合…

こんな危険が! 慌ただしい現場では、指示の聞き漏らしが起こりやすい

 上記事例の病院では通常、ニトログリセリン(ミオコール®)の点滴指示時にシリンジポンプを使っています。病棟看護師は、ER・外来看護師に、「時間何mLで滴下していますか?」と聞きました。ER・外来看護師は、「指示がないです」「指示の記入がないです」「指示を聞き漏らしました」と答えました。

 このように、ERや外来では、緊急の患者さんによりあわただしくなり、医師の指示が正確に伝わりにくいことがあります。

こう防ぐ! メモや口頭指示受け用紙を活用する

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