さまざまな人と接する機会の多いナースが、円滑な関係構築のためにできる”ちょっとした言葉選びの工夫”を紹介します。

繰り返し尋ねられることを防ぐためには?

患者さんは”わからない”ことがわからない

 入院オリエンテーション(オリ)、検査や術前・術後に行う処置の説明、栄養・退院指導など、看護師が患者さんへ説明する機会は多くあります。これは、私たちにとっては日常であっても、患者さんにとっては一生に1度経験するかどうかのできごとかもしれません。

 患者さんは、なじみのない説明と入院の緊張と不安とで理解する力が通常より落ちている可能性があります。

 ややこしい知識内容、例えば酸塩基平衡や神経細胞の情報伝達などの説明をみなさんがはじめて聞いたとき、「質問はありますか?」と尋ねられ、情報が整理しきれず「いま言われても、わからないことがわからない」と感じたご経験はないでしょうか。

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