さまざまな人と接する機会の多いナースが、円滑な関係構築のためにできる“ちょっとした言葉選びの工夫”を紹介します。今回は、不安が強い患者さんへの対応です。

不安が強い患者さんへの対応、どうする?

不安が強い患者さん1

患者さんの不安は、“自分で問題解決できる自信”がなくなっている表れ

 「治療がうまくいくか不安」など、誰も答えられないあいまいな状況にある患者さんは、その不安を1人で抱えきれず、何度も同じことを尋ねられることがあります。時間をとってお話を伺っても状況は変わらないため、再び同じことをお話しされたり訴えたりします。

 こうした患者さんに対して、「患者さんはあなただけじゃないの」と、特別扱いできないことをつい伝えたくなりますが、そう言われた患者さんはますます訴えが多くなるか、またはまったく自分のことを話さなくなってしまうことがあります。

 患者さんは、病気という自分ではコントロールできない状況に対して“自分で問題解決できる自信”がなくなっているため、質問や訴えを繰り返します。

 そのような患者さんは、看護師の“そんな配慮もできないのか”というニュアンスの言葉でますます自信を失い、「確認できるまで何がなんでも」と些細な不安をそのつど訴えるようになってしまったり、「自分なんか」と心を閉ざして極端に話をしなくなったりします。

「不安をやわらげること」について話し合う

 患者さんの考えや気持ちを正確に理解できるよう、話を聴いた(【第4回】参照)うえで、不安をやわらげる方法を引き出し、患者さんの“自分でなんとかできる”自信を高めていく手段を解説します。

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