【第1回】低流量システムと高流量システムの違い
【第3回】低流量システムの投与される状況と注意点
【第5回】酸素投与の加温・加湿はどうする?
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 高流量システムの適応は酸素濃度を一定に保ちたいⅡ型呼吸不全や、リザーバーマスク15L/分でもSpO290%以上を維持できない重度の低酸素症の場合です。

 前者に主に用いられるのがベンチュリーマスクやベンチュリーネブライザー、後者に主に用いられるのがハイフローセラピーです。

ベンチュリーマスク・ベンチュリーネブライザー

1)特徴

 ベンチュリーマスクやベンチュリーネブライザーの構造は以下です(図1)。

①送られてきた酸素の流れを急に狭くすることで、酸素の流速を上げる
②流速の上がった部分に空気を取り込む入口を設けることで、高流量の酸素と空気の混合ガスを届ける(ベルヌーイの法則)

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