日々進化する治療・ケアにかかわる用品がもたらした変化、活用する際の注意点などを紹介!今回はオキシマスク™、オープンフェースマスク®といった開放型酸素投与システムを取り上げます。

従来はさまざまな酸素投与デバイスを使い分ける必要があった

 従来の酸素療法は「低流量法」「高流量法」に大別されており、それぞれに必要な酸素流量や投与可能な酸素濃度があります。

 臨床現場で使用する際にはそれらを理解したうえで、さまざまな酸素投与デバイス(簡易型酸素マスク、鼻カニューレ、リザーバー付き酸素マスク、ネブライザー付き酸素マスクなど)を状況に応じて使い分けなくてはなりません
 このような現状は誤った使用につながりやすく、多数のデバイスを使うことによるコスト増にもなり得ます。
 
 オキシマスク™、オープンフェースマスク®図1)は開放型の酸素投与システムで、従来の酸素療法でみられていた問題を解決する一助になると期待されています。

図1 開放型酸素投与システムの例

オキシマスクTM(小児用、成人用)、マルチパーパスマスクTM

左からオキシマスクTM(小児用、成人用)、マルチパーパスマスクTM
(製造販売元:株式会社エム・ピー・アイ、販売元:コヴィディエンジャパン株式会社)

オープンフェースマスク®

オープンフェースマスク®(画像提供:アトムメディカル株式会社)

低流量から高流量までの酸素投与に対応

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