【第1回】救急ケア①AED
【第10回】外科(術後)ケア①術後疼痛管理におけるディスポーザブルPCA
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術前の体液管理として役立つ
従来、全身麻酔に関連した誤嚥性肺炎を防ぐため、慣習的に手術前夜から絶飲食とすることが当然とされてきました。
しかし、近年では多くの新しいエビデンスが示されており、米国およびEU加盟国の各麻酔科学会では、ERAS*などの考え方をもとに、国によって差異はあるものの、以下のように規定しています
●固形物は手術6時間前まで摂取できる
●残渣のない透明な飲料は手術2~3時間前まで摂取できる
また、輸液投与の問題点として、「抜去・空気塞栓のリスク」「患者の行動制限」「口渇・空腹・不安」「歩行移動時の看護師の労力の増加」などが挙げられます。この点、経口補水液(oral rehydration solution、ORS、図1)を用いて行う経口補水療法(oral rehydrationtherapy、ORT)は、輸液療法と同等の水・電解質・炭水化物の補給効果を得ることが可能であるとされており、術前の体液管理として広まることが期待されています。
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