ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第7回は、人工呼吸管理中での画像を見る際の前提となる知識についてです。

 重症患者管理においてポータブルの胸部X線撮影は欠かすことのできない検査です。
 ここでは、人工呼吸器管理中の重症患者の胸部X線検査について、”看護に役立つ”という視点から解説します。

人工呼吸器管理中の重症患者の胸部X線検査を行う際の前提となる知識

どんなときに胸部X線検査を行う?

 人工呼吸器管理中は毎日ルーチンでX線検査を行っていたころもありましたが、現在では必要性が生じたときにのみ撮影するのが主流です。画像に関する海外のガイドライン1では、以下の場合を適応に挙げています。

●ICU入室時
●気管チューブ、胃管、中心静脈カテーテル、胸腔ドレナージチューブなど医療デバイスを挿入したとき
●臨床経過が増悪傾向にあるとき
●胸腔ドレナージチューブの抜去後

胸部X線検査・撮影時には何を注意している?

 ポータブルの胸部X線検査は患者さんを移動させる必要がないため重症患者では大変有用な検査ですが、さまざまな障害から良好な画質を得るのが難しいという問題点があります。
 縦隔影や心陰影が拡大したりするなど不可避なものもありますが、例えば、図1のような点に配慮すると画質の改善が得られます。撮影に携わる際にはこれらの点に注意してください。

図1 ポータブル胸部X線検査時の注意点

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