【第1回】腹部の手術前に浣腸が必要なのはなぜ?
【第3回】オピオイド誘発性便秘(OIC)への対策はどうする?
【第4回】“3日間、便が出ないと下剤”は本当?
【第12回】尿意に合わせたトイレ誘導の方法とは?排尿自立の進め方は?①
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●便秘は、微小管の障害による腸管運動の低下が要因として大きい。
●下痢は、副交感神経が刺激されることによる腸管運動の促進・水分吸収の障害、抗がん薬の代謝物による腸粘膜の損傷による。
●排便への影響は、薬剤の副作用以外の要因も考慮する。
便秘・下痢をきたしやすい抗がん薬の種類
がん患者に用いられる抗がん薬のなかには、副作用として便秘や下痢になりやすいものがあります。代表的なものを下記に紹介します1,2,3。
便秘をきたしやすい抗がん薬
<細胞障害性抗がん薬>
微小管阻害薬(ビンカアルカロイド)
●ビンクリスチン硫酸塩
●ビノレルビン酒石酸塩
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