【第1回】クッションの選び方:骨突出が著明なときの予防①
【第7回】皮膚の浸軟が著明なときの予防
【第10回】改定 DESIGN-R 2020を用いた褥瘡の評価
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【第5回】予防:浮腫がとても強いとき①の症例について、引き続き予防ケアを紹介します。

やわらかいクッションで浮腫をある足をサポート

 浮腫は組織間質液が増加している状態で、末梢への血流が不足しやくなります。浮腫がある足は、その重さで踵への負担が増します。

クッションの選び方

 また、浮腫による皮下組織の厚みがあるために、接触部に圧迫とともにずれが生じやすくなります。 そこで、沈んでも底づきしにくく、やわらかく肌触りのよいクッションを使用します(図1)。中の素材をずらし、厚みを調整しましょう。

図1 厚みのあるクッションの例

ロンボ ポジショニングクッションRF5(輸入元:ラックヘルスケア株式会社、総発売元:株式会社ケープ)

 足先が伸びると踵が潰れやすくなるため、足底をクッションで支えます。浮腫が増強しないよう、足先が低くなりすぎないように、クッションの厚みや挙上角度などを調整します。

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