代表的な不整脈の波形が読めるように、波形の読み方の要点をコンパクトに解説!今回は洞徐脈の読み方のポイントを紹介します。無脈性電気活動や房室接合部調律との見分けに注意を。
洞徐脈の読み方(図1)
洞結節から刺激が出る回数が少なく、心拍数がゆっくりの波形です(①)。そのほかは、伝導系の異常はありません(②③)。
図1 洞徐脈の読み方のポイント


無脈性電気活動や房室接合部調律との見分けが必要
似た波形で注意が必要なのは、無脈性電気活動(PEA)と房室接合部調律です。
PEAは心停止の一種で、心電図上は波形があるように見えますが、有効な収縮がない状態です。鑑別に役立つ特徴は、PEAでは脈が触れず、血圧が出ないことです。
房室接合部調律は、洞結節に代わって房室接合部から刺激が出ます。大半は薬剤が原因のため、薬剤の中止で対応します。
そのほかに、図2のような波形とも鑑別が必要です。
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