皆さんが看護師として、日々行っている臨床現場での「実践」。それらは、どんな“気づき”をきっかけとして起こるのでしょうか?また、“患者さんの力”をどう引き出すのでしょうか?
 事例紹介をもとに、看護介入をナラティブに伝えます。

今回の事例:【第29回】血糖コントロールの必要性の自覚がなく、入院も拒否する患者さんの事例

事例をめぐるQ&A

慢性疾患看護専門看護師として大切にしていることは?

米田 永渕さんが慢性疾患看護専門看護師として臨床で大切にしていることは何でしょうか?

永渕 糖尿病などの慢性疾患の療養は、患者さんの日々の生活の中で行われます。私は、療養方法の「指導」ではなく、患者さんの生活と療養が調和できるように「支援」するという意識をもって、日々の看護を実践しています。

  “患者さんがどのような生活を送られているのか”“生活をするうえで何を大切にされているのか”“これからどんな生活を送りたいと思われているのか”をお聞きするように心がけ、病気の管理ではなく、患者さんの生活に視点をもつことを大切にしています。

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