新生活がはじまっている新人の方や、転職された方、新しい職場に異動された方、毎日おつかれさまです。この時期は慣れない仕事で疲れもたまりやすいと思います。
いわゆる「五月病」にならないためにも、働き始めたみなさんに國松淳和先生からヒントをいただきました。
(この記事は2023年4月12日に実施したX(旧:Twitter)スペースを再構成したものです)
「労働」はしんどい
まず最初に申し上げますと、残念なことに、「労働」いうのは非常にしんどいものです。体の具合が悪い人に「がんばれ」とは言いませんが、新人さんにとってこの4月からはじまっていることは「労働」なので、基本的につらいです。新人ではなくても、転職して新しい職場で働き始めた人もそれは同じです。
「出勤することだけ」を目標にする
「仕事に行くのに気が向かないな」「しんどいな」と思うのはあたりまえなので、出勤できたらそれだけで自分をほめてください。目標をうんと下げるのです。素敵に仕事ができなくてもいいのです。「出勤することだけ」を目標にするのです。これって結構、大事なことです。
職場に行けたら、「心の中のスタンプカード」を押す
例えば、職場に行くことができたら、「心の中のスタンプカード」を押してください。出勤したら「ポン」と押す。どれだけ仕事ができたかとかではなく、「出勤できたら押す」。
あらためて「出勤」について考えてみましよう。出勤するには、前日の夜、ましな時間に就寝して、翌朝まあまあ早めに起きて、眠いなか体を起こして身支度して、家を出て、交通機関に乗ったり、車を運転したりして職場に到着し、ロッカーや職場の机に座る。これってけっこう難儀ですよね。ですから、ロッカーとかデスクで、スタンプカードを押しましょう。
出勤できたら労働者は合格
出勤できたら、それだけで労働者は合格です。そうしているうちに労働者の風格がでてきます。
そして、それが最初から難なくできている方は……労働者に向いています。
私、人間には役割というものがあると思っています。物事には向き不向きがあります。労働に向いていない人もいます。そういった方は、労働者にはできないことができるのだと思うので、無理しないでください。
そして労働ができちゃう人は、ぜひ我々の仲間入りをしてください。働ける人が働けばよいのだと私は思います。
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