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【第16回】化学療法による妊孕性の低下②
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がんサバイバーの増加で注目される妊孕性の低下という副作用

 妊孕性(にんようせい、fertility)とは、妊娠する能力といわれています。

 化学療法を行うと、吐き気や倦怠感などの急性期の副作用とは別に、卵巣機能障害、精巣機能障害といった不妊につながる妊孕性低下という晩期的な副作用が出現することがあります。

 近年、がんサバイバー(がん治療後の生存者)の増加により、がんサバイバーのQOLに対する関心が高まってきています。QOLにかかわる問題の1つとして、治療によって生じる妊孕性低下・消失があります。がん患者は疾患が完解しても、これらの問題を抱えることになるためです。

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