退院後の生活を見据え、患者さんの自立のために実践できる“ちょっとリハ”とは?今回は、認知機能を向上させるための、食事前のお膳の配置の工夫について解説します。
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半側空間無視のような視知覚認知障害がある場合、食事のすべてを把握することができず、半分だけ残してしまう場合があります(図1)。また箸やスプーンが見つからず、いつまで経っても食事を開始しないこともあります。「食具がない」と怒り出す人もいます。
図1 左半側空間無視の患者が認識している食膳のイメージ

ポイントは“五感を刺激し、「認識させる」”
箸などは認識できる側に置くよう配膳の際に注意したり、食器や食膳に工夫(図2)をしたりすることによって患者さんの認知活動を促進できます。
図2 認知活動促進の工夫
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