2040年を見すえた新たな看護の将来ビジョンの策定を行うと発表

通常総会にて、各担当執行役員による重点政策・重点事業の説明が行われる様子。

 6月6~7日、令和6年度日本看護協会通常総会と全国職能別交流集会が東京国際フォーラムにて開催されました。

 6日に開催された通常総会では、はじめに高橋弘枝会長があいさつし、昨年『看護師等の確保を促進するための措置に関する基本的な指針』が改定されたことにふれ、「量・質両面からの看護提供体制確保に向けて取り組みを進めていく」と述べました。その後、前年度の事業報告と今年度の重点政策・重点事業ならびに事業計画の報告が行われました。同協会の重点政策・重点事業は3か年計画で定められ、今年度はその工程管理期間の最終年にあたります。重点政策・重点事業は前年に引き続き、「 全世代の健康を支える看護機能の強化」「専門職としてのキャリア継続の支援専門職としてのキャリア継続の支援」「地域における健康と療養を支える看護職の裁量発揮」「地域の健康危機管理体制の構築」の内容について取り組むと発表されました¹(表1)。

 また、今年度は重点政策・重点事業と並行して、平成27(2015)年に公表した「看護の将来ビジョン」の総括を行うとともに、超高齢化や看護の支え手の減少により看護提供体制の維持が難しくなると予想される2040年を見すえた、看護提供体制等に関する2025年以降の取り組みの指針(新ビジョン)の策定を行うとしています。

 7日に行われた全国職能別交流集会では、保健師・助産師・看護師Ⅰ(病院領域)・看護師Ⅱ(介護・福祉関係施設・在宅等領域)の4つの領域における活動方針について発表されました。看護師Ⅰ(病院領域)分野では、活動方針について以下の2点が示されました²。
1.病院看護管理者の管理能力の発揮に資する情報収集・課題発見・意見集約
2.病院における看護職に関連した本会事業のトピックスに対するタイムリーな情報収集・課題発見・意見集約

(文献1をもとに作成)
「看護の日」キャラクター かんごちゃんも登壇した。
1.日本看護協会:令和6(2024)年度 通常総会要綱:98.
2.日本看護協会:2024年度 全国職能別交流集会検討資料:73.