日常的に行う末梢留置カテーテルの穿刺や管理について、それらを「なぜ行うのか」を解説。確実な実施のため、根拠とコツをもう1 度おさえましょう!
【第1回】高齢、浮腫や肥満がある患者では「皮膚の伸展」などを行ってから穿刺に移行する
【第12回】感染管理:刺入部の保護に貼るドレッシング材は観察しやすいよう、「透明の」「滅菌された」ものを用いる
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消毒用エタノールなど即効性のある薬剤を使用して消毒する
穿刺部位の消毒には、次のいずれかが用いられています。
消毒用エタノール
<利点>
●0秒~1分間という短期間で殺菌効果を示す
●揮発性があるため残留しない
70%イソプロパノール
<利点>
●安価で消毒用エタノールとほぼ同等の効果を示す
<欠点>
●エンベロープ(ウイルス体膜)をもたないウイルスに対する効果が劣る
●消毒用エタノールより毒性が高い
●脱脂作用が強い
10%ポビドンヨード
<利点>
●皮膚や粘膜に対する刺激性が少ない
●殺菌作用が持続する
<欠点>
●効力を発揮するまで2分以上要する
●着色するため、血管の確認が難しくなる
●ヨード過敏症の人への使用は禁忌
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