胸腔ドレーンの管理のポイントとは?吸引圧をかけず、水封のみで管理するウォーターシール管理について紹介しています。

胸腔ドレーン全体の管理のポイント

 本体は液面が水平になるようにします。逆流防止や高低差による排液促進のため、本体は刺入部より20cm以上低い位置になるように設置します。

 電動式低圧持続吸引器を用いる場合は、電源を確実にとり、バッテリー搭載有無を確認して使用します。ドレーンチューブの接続部のゆるみ・外れ、屈曲やねじれがあると、設定吸引圧がかからなくなり、気胸や排液の停滞やドレーン閉塞につながります。ドレーンチューブの状態を観察します。

 ドレーンチューブがU字に垂れ下がり排液が貯留しているときは、水封となって設定吸引圧がかかりません。排液が停滞しないようバック内に誘導し、チューブが垂れ下がらないようにします。

ウォーターシール(水封)管理

 胸腔ドレーンは、吸引圧をかけて管理することもできますが、吸引圧をかけないで水封のみで管理することもできます。水封のみで管理する方法をウォーターシール管理といいます。

 排液は胸腔ドレーンと排液バッグの高低差で行われます。排気は、水封圧(水封ボトルの水柱管が水に入っている長さ)より胸腔内圧が高いときに行われます。

 排液バッグを患者さんの身体よりできるだけ下げて設置し、逆流しないよう取り扱います。また、患者さんへも指導を行います。

 ウォーターシール管理は電源や吸引源が不要なため、患者さんの行動の自由度は広がり、歩行でのリハビリテーションが進めやすくなります。

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