ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第29回は、頭部打撲後に嘔吐がある場合、外傷性くも膜下出血や脳挫傷を疑って画像を見る際のポイントについてです。

 転倒・転落での画像の着目ポイントは第28回を参照ください。

外傷性くも膜下出血や脳挫傷を疑って「打撲部などに出血がないか」見ている

画像での着目ポイント

外傷性くも膜下出血や脳挫傷を疑って見ている
打撲部などに出血がないか 頭部CT

〈症例〉
●80歳代男性、肺炎で内科病棟入院中に転倒して頭部打撲した。
●意識は清明で、明らかな神経学的陽性所見(頭痛、嘔気、運動麻痺など)はなかったが、打撲後に嘔吐を数回認める。

 では、具体的な症例をもとに転倒外傷後のCT検査の見方を解説します。
 この患者さんの頭部CT検査を見てみましょう(図1)。診断は外傷性くも膜下出血脳挫傷です。

図1 外傷性くも膜下出血と脳挫傷のCT画像

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