がん治療・ケアの最新知識を紹介。免疫チェックポイント阻害薬を単剤使用する際の注意点や、併用療法の効果を解説します。免疫チェックポイント阻害薬のデメリットも確認を。
免疫チェックポイント阻害薬の奏功率は最大40%程度であり、また使用により、かえって腫瘍増大速度を上げる場合もある。
免疫チェックポイント阻害薬は、長期生存を可能とする大きなメリットがある反面、以下のデメリットもあります。
①奏効率は15〜40%程度にとどまる。
②一部の患者では、免疫チェックポイント阻害薬投与により、かえって腫瘍の増大速度が速くなる(hyperprogression)。
このことから、治療開始後数か月間は、むしろ殺細胞性抗がん薬による一般の化学療法を使ったほうが生存率は高いです(図1)。
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