尿意に合わせたトイレ誘導の方法とは?排尿自立の進め方は?②【排泄ケア:第13回】
編集:豊原敏光
医療法人社団医王会 朝倉健生病院 大腸・肛門病センター センター長
編集:高木良重
福岡大学 医学部看護学科 講師、がん看護専門看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師
執筆:宮川みどり
医療法人 原三信病院 泌尿器センター、皮膚・排泄ケア認定看護師
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残尿測定はどうして必要なの?
残尿測定とは、排尿をした直後に膀胱内に尿がどれくらい残っているかを調べることです。膀胱の機能の低下や前立腺肥大などによる尿道の閉塞のために、しっかり尿を排出できず、残尿があり、頻尿や失禁の症状が起こっている可能性があります。
尿が出ていればよいのではなく、なぜ頻尿なのか、なぜ失禁があるのかを確認するためにも、残尿の有無を確認してください。
測定の方法は、侵襲性検査として導尿、非侵襲性検査として超音波画像診断装置(以下エコー、図1)を用いる方法があります。導尿は患者さんへ痛みや羞恥心を与えるので、エコーを選択したほうがよいでしょう。
これらを使用して残尿測定ができます。導尿よりも患者さんへの負担が少なくなります。
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この記事の関係者
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豊原敏光とよはら としみつ
医療法人社団医王会 朝倉健生病院 大腸・肛門病センター センター長
1980年山口大学医学部卒業。1986年九州大学医学博士(ヒルシュスプルング病セロトニン神経の組織化学的研究)、1988年マギル大学薬理学教室・モントリオール小児病院実験外科(ラット小腸移植と移植腸薬理学的研究)、1995年福岡高野病院、2003年福西会病院を経て2019年4月より現職。郷里で専門医療を展開中。
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高木良重たかき よしえ
福岡大学 医学部看護学科 講師、がん看護専門看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師
九州大学医学部附属病院(現:九州大学病院)、福岡高野病院、福西会病院、福岡国際医療福祉大学での勤務を経て、2023年10月より現職。病院内での皮膚・排泄ケア領域の活動のみならず、地域でのストーマや褥瘡などの研修や近隣施設等との連携強化に向けての活動を行っている。
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宮川みどりみやがわ みどり
医療法人 原三信病院 泌尿器センター、皮膚・排泄ケア認定看護師
1996年看護師免許取得。2002年医療法人原三信病院に就職し現在に至る。2016年皮膚・排泄ケア認定看護師認定。
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