臓器別の移植件数は、腎移植が最多

 2023年11月1日、日本臓器移植ネットワークはホームページで公表している脳死下臓器提供の事例数を更新し、総事例数が1,000例を超えたことがわかりました。1999年にはじめて脳死下臓器提供が行われてから、11月20日までに合計1,005例の提供が行われ、移植件数は合計4,377件となっています。

 そのうち臓器別では、腎移植が1,280件と最も多く行われています¹。また、複数臓器同時移植では、膵腎同時移植が443件と最も多く行われています。

 1999年の脳死下臓器提供は4例でしたが、2010年に「改正臓器移植法」が施行され、本人の意思が不明な場合に家族のみの承認による提供が可能となりました。以降、提供事例数は増加してきており、2019年は最多となる97例(本人意思表示による提供14例、家族承諾による提供83例)、2022年には93例(本人意思表示による提供16例、家族承諾による提供77例)となっています²。

1.日本臓器ネットワークホームページ:脳死での臓器提供.
https://www.jotnw.or.jp/data/offer_brain.php(2023.11.20アクセス)
2.日本臓器ネットワークホームページ:脳死臓器移植の分析データ.
https://www.jotnw.or.jp/data/brain-death-data.php(2023.11.20アクセス)