血ガスの「pH」が異常になっている原因とは?アシデミア、アルカレミア、それぞれの状態についてわかりやすく解説!
血ガスでpHが異常値を示す原因を、アシデミア、アルカレミア、それぞれの状態の場合でみていきます。呼吸性アシドーシス、呼吸性アルカローシスなどのキーワードにも注目。この記事を読めば、血ガス検査の結果を的確にアセスメントできるようになります!
「pH」を異常にしている原因は?
長尾先生 pHが基準値から逸脱していました。逸脱していたら、とにもかくにも、医師へ報告です。でも、ここで「pHの異常をアセスメント」して報告できることを目標にしてほしいなと思います。
ナースA 「pHがなぜ異常になっているか?」ってことですよね……。
長尾先生 そうです。pHの変動に影響を与えるものには、「CO2」(酸性物質の代表)と「HCO3-」(アルカリ性物質の代表)があります。この2つから、「何がpHに異常をもたらしているのか」を考えていきます。
ナースA 血ガスの主要メンバーですね。
長尾先生 というわけで、「pH」の次には、「PaCO2」、つまり動脈血の中の二酸化炭素の値をみましょう。pHが異常な状態は「アシデミア」と「アルカレミア」の2種類があるわけですから、それぞれの状態の場合でみていきましょう。
パターンA.アシデミア(pH<7.35)で、PaCO2が増えている
長尾先生 PaCO2は呼吸回数、つまり肺によって調整されています(呼吸性)。息を吸ったり吐いたりして調節しているわけです。そのPaCO₂が高くなっているのには、どんな理由があると思いますか?
ナースA えっと、つまりCO₂をうまく呼吸で吐き出せていないということですか?
長尾先生 そのとおり。健康な状態では吐き出せていたCO₂が、肺の換気量の低下によって、どんどん体内にたまっていっているというわけです。体内は酸性になっていきますね。このような状態を「呼吸性アシドーシス」といいます。
ナースA 呼吸に問題があるから「呼吸性」ですよね。それはわかります。でも、「アシドーシス」って……。
長尾先生 アシドーシスとは、「体内が酸性方向に向かう力がはたらいていること」を指しています。
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