血ガスpH異常の原因を徹底解説!代謝性アシドーシス/アルカローシスの見分け方、アニオンギャップ、代償もわかりやすく解説!

 血ガスでpHが異常値を示す原因を、代謝性アシドーシス・アルカローシス、アニオンギャップ、代償などのキーワードを用いて詳しく解説。この記事を読めば、血ガス検査の結果を的確にアセスメントできるようになります!

●血ガス「HCO3」とは?
●アシデミアでHCO3が減り、pHが異常値を示す場合
●アルカレミアでHCO3が増え、pHが異常値を示す場合
●pHが正常範囲の場合の注意点

血ガス「HCO3」とは?

長尾先生 二酸化炭素の観点からアセスメントしたら、次は「HCO3」、つまりアルカリ性物質の代表である重炭酸イオンをみていきます。何度も言いますが、基準値から逸脱しているかどうかでみていきますよ。

HCO3(重炭酸イオン)のポイント

HCO3の基準値=22~26mEq/L
●動脈血中にHCO3がどれだけあるかを示す。
●HCO3が水に溶けると「アルカリ性」になる。
●HCO3は主に腎(排泄など)で調整されている。

アシデミアでHCO3が減り、pHが異常値を示す場合

長尾先生 PaCO2は「呼吸性」、つまり肺で調整されると前回の記事で説明しましたが、HCO3は腎臓での尿の調節など「代謝性」に行われています

ナースA HCO3が減っているということは、血中のアルカリ性が低くなっているから、体内は酸性にいこうとしているから……アシドーシスで……代謝性に行われているから、「代謝性アシドーシス」ですね。

長尾先生 すばらしいですね。ただ、なぜ代謝性アシドーシスになっているのか原因をアセスメントするときに注意したいのは、HCO3が減っている原因が2つあるということです。

ナースA PaCO2のときより、ちょっと複雑なのですね。

長尾先生 1つ目の原因はこれまでお話ししてきた通り、HCO3が減っているもの、2つ目は疾患によって体内につくられた酸(乳酸、リン酸、ケトン体など)が増加しているという状態があります。

ナースA 疾患によって酸が生じるということもあるわけですね。でも、それってどうやってわかるのですか?

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